起業を思い立たれている方の中には、起業前期間は無駄な時間ではないかと思われる方も意外とおられます。

 

実際は、起業を思い立たれてから実際に起業するまでの準備期間は、起業を順調に立ち上げるために非常に意味のある期間です。

なぜ、非常に意味のある期間なのか?

起業前の準備期間を有効に活用することで、起業のスタート地点をより有利な地点とすることが出来るからです。

 

起業前の準備期間に意識すべきこと、行っておくべきことには以下のような項目があります。

 

1.資金

通常は、勤め人として勤務を続ければ続けるほど貯金が溜まって行きます。起業を意識して起業資金の貯蓄に努めるようになればなおさらです。
起業時の資金は多ければ多いほど将来破たんする可能性を減らすことが出来ます。また、事業戦略の幅もより広く選択することが出来るようになります。

さらに、創業時の融資を受ける際も、起業時の資金が多いほどより多額の融資を受けやすくなります。特に、起業準備期間中にコツコツと資金を貯めていると高い評価が得られます。

 

2.経験

起業後、顧客はあなたの経験・能力に期待して仕事を依頼してきます。起業前、真面目に仕事をこなすことが、起業時点でのあなたの経験・能力を高める最大の近道です。勤務先の仕事は真面目にこなしておきましょう。

 

3.人脈

人脈は、勤務先関係の人脈とそれ以外の人脈の2つに分けられます。前者には勤務先の職場内や、取引先の人脈がありますが、前者の人脈で良好な関係を築いておくことは特に重要です。前者の人脈は、起業後意外と有力な仕事の依頼元となることがあります。前職を通じてあなたの能力が分かっているので仕事を依頼しやすいのです。もっとも、そのためには、勤務先の職場で高い評価を得ておく必要があります。
さらに、前者の人脈は起業前にしか築くことが出来ません。

 

4.時間

起業前でも、独立する業界の情報や、起業、経営についての情報収集、勉強を行うことは可能です。また、勉強しておくに越したことがない内容は、マーケティング、組織論、経理・財務、法律の基礎などなど、いくらでもあります。

 

将来の起業・独立のために準備期間を確保出来ることは、それだけで有利です。とくに上記の準備活動を行うことで、将来の起業の成功確率をグンと高めることが出来ます。